サッカーという試合の怖さを新ためて噛みしめる一戦となった。
終了のホイッスルと同時にアナウンサーが、「なんということでしょうか」と言い放った。
J1もこの試合を含めて残り2試合、優勝と残留をかけた命がけの試合が展開された。
ベストアメニティスタジアムは、前回(第32節ガンバ大阪対浦和レッズ)勝てば今季優勝が確定するはずだった浦和とまだ優勝に望みをかける鳥栖との対戦だった。アウエィの地にも浦和の赤いサポーターが溢れんばかりに声援を贈っていた。
浦和は鳥栖のエース豊田選手を封じこめるも、シュートは決まらずに前半は、0対0で折り返した。後半は、前に出る浦和に、鳥栖がカウンターの応酬という場面が繰り返されて、ついに後半22分に宇賀神選手の裏へのボールに李選手が走り抜けて、鳥栖のディフェンス菊地選手に倒されてPKを獲得した。菊地選手はレッドカードで退場となり、緊迫した中でPKを決めたのは浦和のキャプテン阿部選手だった。
迫り来るガンバとの得失点差を意識してか、先制した浦和は攻撃の手を緩めずに、さらに 追加点を奪おうと前にでる。しかし、浦和のシュートはゴールマウスに嫌われ追加点は奪えずアディショナルタイムの4分も終わりに近づいた。
アディショナルタイム残り1分、鳥栖のコーナーキックとなり鳥栖のゴールキーパー林選手も上がった。林選手の上がりで、浦和のマークが混乱したのか、後半出場の小林選手が頭で決めた。
ブルーのユニフォームの鳥栖と赤いユニフォームの浦和はドローで終了したのだった。
これにより、浦和は首位陥落となり、鳥栖は優勝戦からはずれたけれど、ACLの3位圏内を狙える位置にはいる。
そして今日はピンクのユニフォームのセレッソ(それぞれの憂鬱)の降格も確定してしまったようだ。