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2014年8月16日土曜日

最後の串カツ

昨日のことですみません。
良人が故郷から帰宅して、義母がまた串カツと塩結び(命の洗濯場)を持たせてくれた。
大食いな良人のために4串、同じく大食いな嫁にも4串。
争うことがないように、配慮してくれた量だ。

しかし、串カツはこれが最後だと言う。 老いたる義母もさすがに、疲れるとのことだ。
もう、一生串カツを食べることはできないのだなぁ。
キャベツのごとき、黄緑色の菊の花を添えて、最後の串カツを惜しむ。
私が替わって作ります、という嫁じゃなくて申し訳ないと思いつつ。
良人が帰省している間、今、羽をのばさないでいつのばすと考えて繰り出した先は渋谷だった。
かつて女子大生だった真夏の昼間、スクランブル交差点で女優になりませんかと声をかけられた。女優といっても、いかがわしい、ビデオのだ。
杖に帽子にマスクにサングラスの姿で同じ場所にたたずみ、28歳と自ら言ったところで、もはや声をかけられることもない、暑い晩夏の夜だった。
無口な良人は、明日から仕事だ。
良人が、今日発した言葉は、「真っ暗だ」という一言だけだ。それは19時20分に、良人の居る部屋で、窓から外を見て発したようだ。
ちなみに光線過敏の症状の重い私がいつもいる居間は、全ての窓が塞がれて目張りしてあるので、外の様子はわからない。
真っ暗だ、の意味は、19時20分でも明るかった時は過ぎて、もはや真っ暗になったという事と、買い物に出る事を促しているに違いない。
そして、明日からの出勤を憂いでいるのだろう。

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