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2014年2月23日日曜日

ドラキュラ的生活9

本格的な春が近づくにつれドラキュラの妬みひがみは酷くなる。
ソチ五輪も今日で閉幕だ。
夜が活動時間のドラキュラにソチ五輪は 絶好の観戦タイムで、選手達の真剣勝負は、病を忘れさせてくれていた。
しかし、フィギアスケートのエキシビジョンが終わると、鳴り響く派手な音楽とは裏腹に、心に蛍の光が流れてきて、ふと我に返ってしまうのだ。
皆、輝くアスリート。
我は沈んだドラキュラだ。
日の入りは毎日、着実に延びて、日の出も当たり前のように早くなっているという現実。
太陽光には少しも当たることができないドラキュラは、普通の人間に比べると、楽しめることがとても少ない。その一つには、ランチがある。ランチタイムにランチなどできるわけもないのだ。テレビでランチ情報が始まると、唇を噛んでチャンネルを変えるドラキュラだ。
さらに、ここ数年苦々しい言葉は、朝活というやつだ。朝に、仕事、勉強、趣味、交流などで自己研鑽することらしい。日が昇る前には、大人しく棺の中に入らなければならないドラキュラには、これまた論外のこと。
 夜のカフェ、閉店間際にはモーニングの看板とリアルなサンプルが並べられる。
カフェの扉を閉めて、「ちぇっ」と吠えてサンプルを指で押してから、家路につく。

ドラキュラの1日三度の食事はなんとなるだろう。夕食、夜食、深夜食か。
過日、カフェでいただいた白菜のポタージュは夜食

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