あまりの賑わいに驚いた。
時刻は、夜の7時を回って、
春休みの子供とその家族、近くの会社のビジネスパーソンのグループが入り乱れて、食べて飲んで語らっていた。
前日の証人喚問の疲労があって、
少々億劫だったけれど、
連日の初夏の陽気に桜は散り始めていることがニュースで伝えられるものだから、
陣地が取ってあった所に出かけてみた。
証人喚問と言っても、私が喚問されたわけではない。
けれど、薄ら笑うことができる本人よりも、
見ている側の国民の方がストレスが溜まったに違いない。
桜は、丁度見ごろを迎えて満開だった。
昼間見ることができたら、どんなに美しいことか。
今年は、夜桜しか見ることができなくなって10年目を迎えた。
記念すべき10年は、甚だ不本意な、呪われた10年とも言える。
こちらは、陣地取りまではしなかった組だ。
「仕事を切り上げて、今日は居酒屋の代わりに花見酒といきますか」てな感じだろう。
スーツ姿でコンビニの袋をぶる下げて立ったたまま、 仕事の話が終わらない人たちもいた。
桜の下の一等地は、
陣取り組だ。
簡易的に誂えたテーブルを囲んでいる。
風もなく、
暖かな夜でした。
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