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2016年9月19日月曜日

もう、盛れない盛り土



建設費に2752億円、
全体費用は5884億円
そして出来たのは、地下が空洞の建物。
今年3月の時点で明らかにされている豊洲市場にかかる費用だ。
当初は、
建設費は、990億円、
全体で3926億円
の予定であった。
建設費が6倍にもつり上がった挙句に出来た地下空間。
土壌汚染対策には849億円もの費用がかかっていて、
メーン対策であるはずの盛り土が建物の底地に盛られていなかったのだ。
血税が空気と化したのか。
事態を受けて再度招集されることとなった専門家会議の座長を務める平田氏は、「今から盛り土をするのは難しい。」と言った。
地上に ハコモノが既に建っているのに、それはそうだろう。
盛り土はなされたとして、その写真まで公開していたのに、
実際に業者に指示した図面は、地下空間だったのだ。
責任は探る必要もなく、官僚組織であるのだから、
稟議書があって、各関係部署のいわゆる「長」の名前と押印があるはずだ。
そしてこのような大型案件は当然ながら知事が最後にサインと押印をしているはずだ。
業者との契約の前に、案として概要と図面が添付されているはずだ。
そして、入札の際の業者への提示資料、契約時と最低でも3回は、図面のついたものが起案され、知事の決裁が下りて、着工の運びとなったはずだ。
事業内容のチェックと責任の所在を明らかにするための稟議書だ。
組織が縦割りで、情報が共有されなかったのでは、という声があるけれど、関係する部署を網羅する形で決裁が取られたはずだ。
当時の知事が知らなかったとか、当時の担当局長(地下が空間の図面となった時の)が「今は言えない」とか、呆れるばかりだ。
当時の都知事の子息である石原良純氏が、出演するテレビ番組で、父親を
「作家だから、創作活動や物を作ることに熱心。管理やメンテナンスには興味がない。」
「過ぎ去ったことは考えない人だから。今は知事じゃないし。その時の物事に当たっていくのが石原慎太郎流」と語った。
作家である前に知事だったのではないだろうか。
これを無責任と言うのだと誰か教えてやってほしい。




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