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2016年9月15日木曜日

豊洲市場の地下空間の責任はうやむやか



こんなに都民や市場関係者を馬鹿にした話はあるだろうか。
この11月にも築地市場は、豊洲に移転する予定であった。
その豊洲の汚染土壌の対策として、本来あるはずの盛り土が
主な建築物の地下に施されておらず、地下空間となっていた事実が明らかになった。
土壌の有害物質はベンゼン、シアン化合物、ヒ素、水銀、六価クロム、カドミウムの7種類だ。石炭から都市ガスを製造する過程で出来た副産物だという。
土壌汚染の対策を検討する専門家会議では盛り土が必要だと結論が出されていたにもかかわらず、実際には、肝心の建物の地下に盛り土がなく空間だったということだ。
その地下空間の面積は5つの建物の地下で、13万4400平方メートルに及ぶ。
これについて、 先ほど、テレビ朝日の報道ステーションで、
当時の都知事であった石原氏が、
盛り土ではなくコンクリートの箱を埋める案に石原氏が言及していたことについて、
その自らの発言の影響力について否定し、
「私は専門家ではない。下から上がってきたことを発言したまでだ。」と答えた。
一方、当時の担当局長は、「ブロックを重ねるなどという(石原氏の話)地下空間についてこちらから提案していない。
盛り土については(汚染土壌対策として)重く受け止めていたと。」インタビューに答えた。
両者の発言は真っ向から対立した。
一体誰が、どんな権限で、本来の盛り土を行わず、高さ4メートルにも及ぶ地下空間を創り上げたのだろうか。
市場で働く人々のためにも、食を供給される都民のためにも、これからでも、安全対策を万全にすることが第一義なのは当然のことだ。
その上で今回このような、都民を欺く事態となっていることの責任を追及しなければ、同様のことが繰り返されるだろう。


今日の東京の最高気温は27度、最低気温は22度、曇り時々雨の予報です。

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