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2013年3月7日木曜日
あっちにこっちにMARUGEN
季節はずれの写真。一昨年の12月に撮影したものだ。銀座の街を撮ろうとすると、否応無しにお邪魔虫のように、にゅっと入ってきてしまうのは、丸源ビルのネオンサインだ。MARUGEN53とあるので53棟もあるのだろうか?それぐらいありそうなほど、銀座のそこかしこにあるような気がするけれど、銀座にあるのは8棟らしい。このビルのオーナーが脱税容疑で世間を騒がしている。
体調不良につき、このニュースに丸源ビルを初めて見た時の思い出がよぎっただけだった。田舎から出てきて、初めての夜の銀座で目に飛びこんできたのは、丸源のネオンサインだった。田舎のローカルバスの車体には、よく質屋の広告が貼ってあった。その質屋の名前が丸源だったか似たような名前だったので、きっと質屋に違いないと思った私は、銀座には質屋が沢山あるものだなぁと思ったのだ。
しかし、日がたつに連れ、脱税の話が苦々しくなってきた。年明けとともに毎年毎年、憂鬱な作業がある。それは、医療費の集計だ。確定申告で医療費の還付請求をするためだ。 箱に投げ込んである、病院の領収書、薬代、通院のタクシー代の領収書一枚一枚、時系列でまとめて、集計するのだ。片道のタクシー代1340円分一枚が無くてもぎょっとして青ざめるのだ。難病認定を受けていても、治療代、検査代がタダになるわけではないのだ。作業が終わって、ほっとする。面倒ならそんな作業しなければいいのだけれど、何もしなければ、1銭も返ってこないのだ。そして、返ってくるのは1万円とちょっとだ。小市民は1万円の還付金のためにも大変な思いをしている。丸源ビルオーナーの脱税額は8億6千万円に上ると言われている。ムカムカする。
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