先週末、春を探しに日本橋に行った。日が延びて出発時刻は夕方6時半となった。百貨店のショーウインドーは、老舗ブランドのドレスをまとったマネキンがポーズを決めていたが、心浮き立つディスプレイではなく、春の宵をイメージさせる、静かなものだった。売り上げ「前年割れ」ばかりの新聞見出しが何年も続く百貨店も、最近になってアベノミクスの影響か、高額品の売り上げが増加したと言われている。しかし、閉店1時間前の百貨店には、人はまばらだった。バブルの頃には閉店間際でも人の熱気でむせるほどだったのに。
近くのファションビルの洋服店のディスプレイは、斬新にも花瓶に差された花々が高く天井から吊るされて空に踊って、はっとした。透き通る花瓶に白い花が清しく生えて、都会的な春を感じた。今日、改めて見ると、明日の魔の通院が思いやられて、花のように吊る下がりたい気分だ。一昨日、東京は25度を超える夏日となり、明日もまた相当暑そうだ。どうしたらいいのかな。
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