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2011年11月15日火曜日

おえらいナース2

今日は、ほんとうにおえらいナースのお話です。
今から7年ほど前、ある3次救急病院の消化器病棟でのことです。
師長さんが、毎朝看護チームと一緒に各病室を回り、患者一人ひとりに「おはようございます」と声をかけるのでした。
その時、師長さんは、患者の顔をしっかりと見ていました。くどいですが、師長さんが出勤の日、毎朝の事です。
師長さんは、看護師の朝の引き継ぎも、聞いているのか、「辛くて大変でしたね」と容態について触れることもしばしです。
 大病院の師長は、師長室から滅多にお出ましにならない事も多く、患者が初めて入院してきた時に病室に挨拶に来る程度だったりするのです。
この消化器病棟の光景は、母が、重篤な状態が続き、母の病室に通算5ヶ月間、泊まりこんで目の当たりにしたものです。夜中もほとんど眠れないので、朝起きるのが辛かったのですが、看護師さんチームと師長さんがやってくる前には、私も着替えをすましていないと、看護師さん達に申し訳ないという感じでした。
その病棟では、看護師だれしもが患者本位に業務を遂行することが徹底されていて、労を惜しまず献身的に働いていました。そして、看護師は、お年寄りには特に優しく接していました。当たり前のように。「良い日もあれば、悪い日もあるものですよ」と患者の心にも寄り添うように、容態が悪化して落ち込む患者には慰めの言葉をかけていました。
 しかし、そんな病棟も、それより10年前は、全く違っていました。その時の看護師1人を除いては、師長を始め新しい看護師さんに変わっていたのです。病棟を支えているのは看護師であり、まさに看護は「人なり」です。
 今でも、7年前の温かくりっぱな師長さんや懸命に働く看護師さんとの毎日が鮮明に思い出されます。残念ながら、その折り、私は発病し、その時の師長さんにお礼の挨拶に伺えないのが、とても心残りです。
(今日の、このブログを病院関係者が読んで下さって、このおえらい師長「私だわ!」この看護師「うちの看護師だ!」「私達のこと!」と思い当たる人がいっぱいいたら、あんこはとてもうれしいです。)

2011年10月18日火曜日

患者心得5

引き出しが沢山ある医師はいる。
引き出しがまるでない医者は、いっぱいいる。
タコ先生は本日学会のため休診です。

2011年10月14日金曜日

入院心得4

いびきの患者に、口頭で注意をしてはいけません。
いびきが、けたたましく響いているまさにその時、ベッドの枠を杖で叩く、杖がなければ空のペットボトルで思い切り叩きましょう。
ポイントは二つ、まず、いびきの最中に叩き起こすのです。最中というのが肝要です。いびきの張本人が目覚めての事後になって、まともに抗議してもエンドレスの口論、いえ喧嘩になっておしまいです。
「いびきのどこが悪いんじゃい!」「誰だっていびきはかくわい!」と言い返される。そして、いびきの程度は、説明のしようがなく「アンタのいびきは猛獣のようだ」などと言っても「おおげさだ!」という具合です。あげくに「私は病人だ!」と言われて、「こっちも病人だ!」とエンドレスのバトルになります。
二つ目のポイントは、杖などで叩き起こすことです。口頭で注意をするよりはるかに疲れず、かつ、誰が叩いているのかわからず、後々「しこり」が残りません。大抵ベッドはカーテンで囲まれているので、叩いている人の顔は、わかりません。
これは、病棟にいつも入院している「お局様」と言われている老貴婦人から教わりました。即、実践したところ、大いびきをかいている人は、ぐっすり眠っているので、起きた後、何が起こったかわからないようです。従って、私は悠々とトイレに向かい、トイレから戻るといびきは止まっていたのでした。

2011年7月25日月曜日

下流の宴に思う

黒木瞳が扮する由美子が言う「私は、医者の娘として誇り高く育てられました」
その由美子の息子と交際を反対されている恋人珠緒が言う「医者ってそんなに偉いんですか」
林真理子原作の小説がテレビドラマ化されて放映されている。
私は毎回見入ってしまった。
そうなんです。医者って偉いんですよ。だからこのブログがあるようなわけです。医者は上流階級であり、居酒屋をやっている母親に育てられた高卒の珠緒は下流だというのだ。
ドラマを見ていて、いろいろな事を思ったり、思い出したりした。
その一つは、病院の駐車場が、さながら外車の品評会のような事だ。お見事なほど、ずらりと並ぶ外車群。それらは、言うまでもなく医者が通勤に使っている、医者のものだ。
患者や病院関係者には、当たり前になっているこの光景を思った。
 折しも、優勝したなでしこジャパンの選手への報奨金を、スポンサーのキリンが100万円に増額したという。何が欲しいですかという問いに、選手の一人が軽自動車を買いたいと答えていた。なんと可愛いことか!

2011年7月23日土曜日

祝!なでしこジャパン

死闘を制した、なでしこジャパン、おめでとう!
被災した人たち、病で苦しむ人たちが、生きる希望と勇気をもらえたと思う。あきらめない気持ちが道を開くと教えてくれた。
数日、勝利に酔っていたけれど、今やまた現実に戻っている。
けれど、あの120分は無心になっていた。その時間だけでもありがとう。

2011年2月14日月曜日

おえらいナース

 今日は、ある病院(3次救急)でのKさんの「見るだけ湿布」のお話です。
Kさんは、もともとリウマチで、その病院にかかっていた。ある日、膝の痛みが増し、熱も高くなったため、入院となった。
熱がリウマチによる熱かどうか、まず検査をしてからと、連日検査でぐるぐると院内を回って検査を受けていた。そんな中、Kさんはノロウイルスに感染してしまった。以前入院で一緒だった顔見知りの青年患者に、院内でノロウイルスが流行出しているらしいと聞いた2日後だった。青年も罹患したのか、その話をしに来てからKさんのところにぱったりこなくなっていた。
 リウマチ治療はペンディングになり、まずはノロウイルスの治療となった。すると、やはり膝がどうにも痛くて辛い。せめて湿布が欲しいと看護師に言ったそうだ。すると湿布を持ってきた看護師が言った。「いいですか、湿布はここに置きますが、使わないでください。」「使うと、病院に費用がかかるので」Kさんは、だから湿布が使えないと私に電話してきたのだ。
 湿布を持ってきたけど、使うなとはどういうことか?湿布は貼るのではなく、見て眺めるもの?見ているうちに、貼った気分になり痛みが和らぐという事なのか?
昔、一人暮らしの貧乏学生が、おかずを買うお金がなくて、魚の絵を描いてご飯のとなりに置いて、ご飯を食べているという話を聞いたことがあった。私はその話を思い出した。
 病院のコスト管理意識が現場看護師にも浸透して、たいしたものだ。

2011年1月28日金曜日

入院心得3

 病棟ごとに看護師のカラーは違うものである。
 従って、前回入院した時、看護師さん達がわりと親切だったから、今回もと思うのは大きな間違いである。
 前回は消化器で、今回は整形というように、かかる科が異なる場合は、大抵病棟も異なる。各病棟は、師長や主任といった看護要員のトップや実践部隊の指揮官の色に染まるものだ。白衣の天使の組織もあれ?ば、ぐーたらナースの部隊だってあるのだ。

2011年1月1日土曜日

ぐーたらナース5

 隣のベッドの原さんは、毎日食事が摂れないようだった。2人部屋で私が入院した時、すでに原さんはいた。最初は言葉を交わしたけれど、日に日に衰えて行くようだった。そして、隣からため息だけが聞こえてくるようになって、数日すると、原さんは「トイレまでとても歩けそうにないわ」と弱々しいく言った。私が、ナースコールで看護師さんを呼んで付き添ってもらうように言うと、原さんはナースコールを押したようだった。
 すると、やってきたのは、おそ松副師長(ぐーたらナース4)だった。おそ松副師長は、原さんの身体を支えるでもなければ、手を取るでもなく、よろめいた原さんは、壁をつたいながら、スリッパをひきずって、恐るおそるという感じで病室を出た。その後、原さんは、なかなか戻ってこなかった。どうしたのだろうと心配していると、賑やかな人の声とともに原さんが戻ってきたが、原さんは車椅子に乗っていた。そしてなんと、驚いたことに、その車椅子を押しているのは、パジャマ姿の患者達だ。トイレの前で倒れているのを、他の患者が見つけ、車椅子を探し、患者3人でなんとか車椅子に乗せて来たというのだ。
 おそ松副師長は、原さんをトイレに入れた後、いなくなり、用を済まして出ようとした原さんは、ドアを開けてそのまま倒れてしまったらしい。トイレの隣は、ナースステーションだ。しかも、ナースステーションとトイレはつながっている。一体ナース様達は何をしていたのだろう。(登場人物の名前は全て仮名です)

2010年12月16日木曜日

医者の品格

「T病院の皮膚科で○○○(病名)と言われたのですが。」と、かかりつけの大学病院のある診療科の有名医師に言った。するとその有名医師は「なに!○○○(病名)だと?素人めが!」素人とは、素人の私のことではない。T病院の医師のことを言ったのである。
 これまでの私の経験では、医師が他の医師の診断や見解と異なることを言う場合、『私はこうだと思う』というように「私」を必ず始めに言われる。それは、暗に『他の見解もあろうけれど』を含ませているように思う。そして言葉のおしまいは「思う」で終わり断定しない。
 あるいは、「○○先生のようなお考えもあるでしょうが」というように一応、相手の医師にも、敬意を払った言葉があったりした。
ところが今回は、医師が他の病院の医師のことを素人と言い、おまけに素人に「め」までつけた。「め」を漢字に当てると「奴」だ。辞書には、人をののしったり、卑しめたりする時に用いるとある。私は、以来その医師の受診をためらっている。

2010年8月9日月曜日

患者心得3

 健康な人に病気の苦労をわかってもらおうとするのは、土台無理な話である。
 4年前サッカーW杯の時、私は重体になってしまった。幸か不幸か、生き返って、数週間して迎えた誕生日に、友人(親友)から携帯にメールが届いた。
『あんこ、お誕生日おめでとう!どこでお祝いしてるのかな♪』と。
 彼女には、入院していることも伝えてある。病名(難病)もずっと以前に伝えてあった。なのにどうしてこんなメールを送ってくるのだろう?文章のおしまいには、ご丁寧に音符までくっついていて、私はがっくりした。
彼女は、カタカナの病名もおいしいスイーツの名前ぐらいにしか、思っていないのだろう。4年前の誕生日から、彼女とのことが、思い出だけになったのだった。