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2010年8月9日月曜日

患者心得3

 健康な人に病気の苦労をわかってもらおうとするのは、土台無理な話である。
 4年前サッカーW杯の時、私は重体になってしまった。幸か不幸か、生き返って、数週間して迎えた誕生日に、友人(親友)から携帯にメールが届いた。
『あんこ、お誕生日おめでとう!どこでお祝いしてるのかな♪』と。
 彼女には、入院していることも伝えてある。病名(難病)もずっと以前に伝えてあった。なのにどうしてこんなメールを送ってくるのだろう?文章のおしまいには、ご丁寧に音符までくっついていて、私はがっくりした。
彼女は、カタカナの病名もおいしいスイーツの名前ぐらいにしか、思っていないのだろう。4年前の誕生日から、彼女とのことが、思い出だけになったのだった。

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