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2011年2月14日月曜日

おえらいナース

 今日は、ある病院(3次救急)でのKさんの「見るだけ湿布」のお話です。
Kさんは、もともとリウマチで、その病院にかかっていた。ある日、膝の痛みが増し、熱も高くなったため、入院となった。
熱がリウマチによる熱かどうか、まず検査をしてからと、連日検査でぐるぐると院内を回って検査を受けていた。そんな中、Kさんはノロウイルスに感染してしまった。以前入院で一緒だった顔見知りの青年患者に、院内でノロウイルスが流行出しているらしいと聞いた2日後だった。青年も罹患したのか、その話をしに来てからKさんのところにぱったりこなくなっていた。
 リウマチ治療はペンディングになり、まずはノロウイルスの治療となった。すると、やはり膝がどうにも痛くて辛い。せめて湿布が欲しいと看護師に言ったそうだ。すると湿布を持ってきた看護師が言った。「いいですか、湿布はここに置きますが、使わないでください。」「使うと、病院に費用がかかるので」Kさんは、だから湿布が使えないと私に電話してきたのだ。
 湿布を持ってきたけど、使うなとはどういうことか?湿布は貼るのではなく、見て眺めるもの?見ているうちに、貼った気分になり痛みが和らぐという事なのか?
昔、一人暮らしの貧乏学生が、おかずを買うお金がなくて、魚の絵を描いてご飯のとなりに置いて、ご飯を食べているという話を聞いたことがあった。私はその話を思い出した。
 病院のコスト管理意識が現場看護師にも浸透して、たいしたものだ。

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