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2020年2月27日木曜日

マックにて

置地廣場

 昨晩カフェは、伽藍としていたけれど
今夜の吹き抜けのマックには人がいっぱいいた。
うろうろしてようやく見つけた空いたテーブルの手前には、
お母さんと小学生の女の子が二人で食事をしていた。
今日も疲れたと語るお母さん。
理由を尋ねた女の子にお母さんが答えた。
「五時までに貴女を迎えに行かきゃならないから、それまでに仕事を終わらせるのに大変なんじゃないの!」


フライド ポテトをつまみながら、スマホを眺めたのか
母親が、大阪の小中学校の休校について、大変ねぇと ポツリと言った。
母親はまだ全国での休校を知らない様子だ。
新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、来月2日から全国の小中高校で休校とする首相発表の様子が流れたのは、私が自宅を出る夜6時を回ってからだった。


 「えっ〜」という母親の嘆きの声が聞こえてきたのは、
3分ぐらいしてからだっただろうか。
全国の小中高校で休校とするニュースを見たのだろう。
子供たちに、仕事が休めないから留守番するように伝えると、
「政府は弁当でも出せよ!」と母親は言った。
子供は、ピンとこないのか
「春休みがなくなるの?」と母親に尋ねた。
母親が大きな声で「もう春休みが始まるのよ!」と言い放った。


母親は、子育てと関係ない人たちはわからないでしょうけどと唐突に言った後、パパと相談しなきゃと、スマホに向かった。
一方で、子供達は、公文はどうなるの?英語はどうなるの?と言う。
公文は生徒がいっぱいだから、お休みだと言うのが子供の予想だった。


子育てと関係ない私だ。
けれど、母も定年まで仕事をしていたので、その苦労は目の当たりにしてきた。
私が熱を出すと、朝は大騒ぎだった。
仕事を休めない母が、誰かに私の看病を頼むのだ。
父もその間は出勤せずに待つ。
ただ、昔はいわゆる専業主婦がほとんどだったから、父が休むこともあったけれど、大概は母の友人の誰かか、母の実姉が電車に乗ってやってきてくれた。
私は水枕に頭をのせて、寝床の中で今日は誰が来るのかなと考えていた。
この度は、4月の初めまで長いお休みだ。
遅きに失した感がある休校だけれど、実際の対応は難しいな。

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