あったらいいなと思うものがある。というより、切にあって欲しい物がある。それは、金魚鉢サイズの洗濯機だ。
入院中なんと言っても困るのは洗濯物だ。パジャマは、たいてい院内のクリーニングサービスを利用できる。私が入院していた大学病院では、朝、看護師さんに洗濯物を渡すと、クリーニング屋に出してもらえた。院内のクリーニング屋にわざわざ行かなくてもすんだので、病気の重い時は大変助かった。(院内のクリーニング屋に出しに行くために、任意で介護事業所にヘルパーを頼まなければならない病院も多い。)
問題は、下着だ。下着をクリーニング屋に出すというのも、なんだか非常識な感じだ。院内にランドリーがあるじゃないかと思うかもしれない。しかし、どうも抵抗感がある。となりの患者が、うんこをもらして、そのパンツを捨てずに、そのままランドリーの共同利用の洗濯機に投げ込んでいたからだ。となりの患者は、とてもいい人だった。みんなそんなものなのかもしれない、と思ったら、もう永遠に共同洗濯機は使う気持ちになれない。
下着の洗濯は、家族以外には頼めないものだ。家族が近くにいて、時間があって洗濯物をとりにきてくれて、また、届けにきてもらえる人がどれだけいるだろうか。昨今、男女とも独身者が溢れている。金魚鉢サイズのお独り様洗濯機が欲しい。ベッドの下に置くことができて、脱水までやってくれれば良いのだ。ベッドの脇に干せば、乾燥した病室ではあっという間に乾くのだから。
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