歩くことができるようになってから、再び通うことができるようになったイタリアンの店は、自宅から徒歩5分ぐらいの所にある。以前は、リーゾナブルなランチに通ったけれど、今や夜しか行けない。この店のパスタも美味だけれど、ニョッキは絶品だ。舌をかみそうな長ったらしい名前の難病だと改めてわかった時、この病気で死ぬのはイヤだと思った。少なくとも喘息発作で死ぬ方がましだと。その後、こ
と思った。この絶品ニョッキで死にたい。これを喉に詰まらせて死ぬことができれば、本望だと。「あんこさん、ニョッキ喉に詰まれせて死んじゃったらしいわ」と言われれば、最期に笑いもとれるのだ。昨晩も今晩も、思い出したように行って、ニョッキを食べた。この2日とも美味なクリームソースがニョッキを包み、つるりと喉を過ぎたニョッキ。
店内の置物、イイダコがつるしてあるのかと思ったらオーナーシェフ夫人作のビーズのミッキーだった。
夫人はイイダコに憤慨していたけれど、今夜は、紅茶を頼んだら、雲南の珍しい紅茶を入れてくれた。 ウーロン茶のようなほうじ茶のような紅茶だった。
幸か不幸か夜の値段は高くて、自殺行為を年中試すことはできない。
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