マック詣でを重ねている。
部屋で横になっている時間が長くなった。
それは夜でも。
本来夜はドラキュラの活動時間なのだけれど。
枕の上に重い頭をのせて、仰向いたまま。
左の頬も右の頬も腫れて痛むので横向きになれないのだ。
おまけに顎の下の両のリンパ節が拳のように膨れて、顎がひけないでいる。
同じような拳が左の目の上にも出来ていて、まさに目の上のコブだ。右の目も腫れているけれど、左の比ではない。目を開くこともままならない。瞳は充血して、ブログを綴った後には、赤みが増すものだから、ブログ更新がままならないでいるのだ。
声を出して唸り、嘆きたいけれど、唾液がちっとも湧いてこないものだから、焼き海苔が口の中に貼り付いたように、舌が貼り付いてうまく喋ることもできない。
良いことは1つも考えられない。
ついたため息の数々が狭い部屋に充満して、
重くなった部屋の空気に押しつぶされそうになる。
そろりそろりと着替えて、5分とかからないマックに向かう。
救われたい。
光を抑えたマック店内は、マスク星人がそれぞれに席についている。
吹き抜けの天井は、いくらため息をついても、それがシャボン玉のように上って消えて行くのだ。
そのシャボン玉を見送ってほっとする。
私の楽園、ドラキュラのシャングリア。
かねてから気になっていた物に目をやった。
通路に置かれた大きなモノ。
長さが170センチ、奥行きが1メートル、高さ1メートルぐらいで上部がアーチ型になっている。
アーチの部分が開閉できるようになっていて何かを収納するモノなのだろう。
紙ナプキンとか、紙コップの在庫だろうかと思ったこともあった。
薄いグレーをしている。
「なんだかちょうどいい大きさじゃないか」私はマスクの下で久しぶりにニヤリとした。
終点はマックで迎えるのだ。
朝、開店前に来たクルーがさぞやびっくりするだろう。
一度、入ってみる練習をするか。
そんなことを考えてみた春の夜でした。
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