街には、コーヒー店とハンバーガーショップが乱立している。コーヒー店でもサンドイッチなど調理してくれる、あるいは、調理されたパンがあるので、ハンバーガーショップとコーヒー店は競合していると言っていいだろう。今期、最大手のハンバーガーショップが減益になったのも頷ける。
大きなごついマグカップのお店は生理的にどうにも受け付けられないので、それらの店のコーヒーの味がどうかは、わかりません。しかし、それ以外のコーヒー店では、パンはそこそこ美味しいけれど、どうにもコーヒーが不味いというお店が多いように思う。しばらくは、そんなお店で我慢していたこともあったけれど、この半年は、学生時代にしばし入っていた大きなケーキのコーヒー店のコーヒーが意外にまあまあなのでそこを居場所にしている。
けれど、いつもコーヒーだけ。お店から見たら、単価の安いイヤな客だ。その理由はと言うと、以前サンドイッチを頼んだら、外の椅子を重ね、支払いのお金を受け取った手で、パンにナイフを入れハムを挟むと言った具合だから。「手を洗って下さい!」という体力と勇気のない私は、できたサンドイッチを受け取った。そして、つい最近は、昨年オープンしたばかりの、ちょいと高いハンバーガーショップで、お札を出すと、店員さんが、それを数えた手で、後ろの鉄板にパテをひょいと載せた。次に、おつりの硬貨を渡してくれた手で、メンチをするりとフライヤーに投入 した。慣れた動作に目を疑ったが確かに見てしまった。お札や硬貨を触った手でそのまま調理するとは、これいかに。できるまで、どうしたものかと悩みになやんだ。世の人は、気にしないのだろうか。私はやはり駄目だ〜。その時は理由を話して、お金を返金してもらい、ハンバーガーはお返した。
『カネ触った手でパテ掴むなよ♪、カネ触ったら、手を洗えよ〜♪』 誰か歌ってくれないかと思う。
会計と調理を同じスタッフが行う店では、往々にしてこんな具合になるのだろう。と、なると、会計と調理のスタッフがきっちり別になっている最大手のハンバーガーショップが衛生面では安心できるのかもしれない。数年前に株主総会でコーヒーの不味さを指摘されてから、100円としては、まずまずのコーヒーになったとも思っている。