今日はお盆の迎え火だ。
子供の頃、お盆には地獄の釜の蓋も開くと教えられた。お化け達も、この暑さに驚いていることだろう。東京でも、35度以上の猛暑日が一昨日まで4日間続いた。7月上旬としては1876年からの観測以来初めてだそうだ。
お盆と言えば、やはり子供の頃、幾度となくテレビで観た牡丹灯籠の映画を思い出す。ともに既にこの世の者ではない、お露と侍女のお米。お露は浪人者の新三郎に恋し、お米が灯籠を携えてお露の手を引くように新三郎の暮らす長屋に夜な夜な通う。子供心にその灯籠が美しくて、お化けになると、あんなに美しいものをぶら下げて歩けるのかと羨ましく思ったものだ。
なあに、今だって私なんぞは、夜しか歩けないので、お化けのようなものだから、灯籠をぶらさげて、コンビニやスーパーマーケットに行けばいいのだ。入店する時に、「ふっ」と灯りを吹き消して。粋なようだけど、店員は、深夜強盗より驚くかもしれない。やはり止めておこう。
お盆の迎え火は、オガラを焚くのだけれど今の住まいではできないので、亡き母が好きだったピアノ曲でも流してお迎えだ。
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