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2007年11月28日水曜日

おもしろ話2(入院時)

入院は突然だった。というより事態は本人が認識するよりはるかに悪かったようである。ベッドで安静が指示され、心肺機能を監視するためか背中に小さな機器がとりつけられたりもした。用意したパジャマや下着の数が足りないと思い、友人に携帯メールでそれらを頼んだ。文面は「急に入院になったので、パジャマ1枚とパンツを3枚買って、病院に送って欲しい。お金は後で振り込むので。送り先は、・・・・・・」という内容。2日後に病室に荷物が届いた。好みの可愛いパジャマが1枚!うれしかった。中学時代からの付き合いなので、さすが好みをわかっていてくれているなぁと。しかし、次の瞬間目を疑った。その後に出てきたのは、なんとズボンが3枚!なんでズボン?私にとってそれはズボンだ。彼女はそれをパンツと言い、私が言うところのパンツはショーツと言うらしい。確かに、下着、いやナイティーだのインナーだの売り場にはショーツと記してある。が、しかし病院に送ってと入院患者が頼んだら・・・・結局振り込み金額は4万円近くに及んだ。その後も入退院を繰り返す生活をしているが、未だ彼女と連絡をとるのが、おっくうになっている。いつか元気になったらね。

2007年11月27日火曜日

悪魔の看護師2

縫った傷口を消毒することになりました。なんと新米看護師は尿を入れる溲瓶に水を溜めてきて、その水で傷口を洗うと言いいます。思わず私は起きあがり、「おしっこ入れる瓶に入れてきた水で傷口洗うの???」と叫んだ。つかさず新米看護師は「大丈夫ですよ、溲瓶、洗ってありますから」と。(し、し、しびんに入れてきた水で傷口洗うなんて信じられな〜い。テレビドラマ「ナースのお仕事」のいづみちゃん(観月ありさ)じゃあるまいしマジですか?)

2007年11月22日木曜日

おつかれナース

その日その夜、若い男性看護師はかなり疲れていた。夜の検温の時に夜景を指さすと、その男性看護師は「ここいいですね」の言葉の次に「なんか飛び降りたいなぁ・・・」。どうもポカをやったらしくかなり落ち込んでもいたようだった。私は、アイスノンの交換を頼んだ。普段でもお願いしたことの5割達成の看護師だ、気立ては良いが。トイレから戻ると、ぬるくなったアイスノンの上に新しいアイスノンが乗っていた。枕と併せるとまるでサーティーワンのトリプルだ。アイスノンがいつくるか、あるいはこないことも予想できたが、サーティーワンのトリプル状態は想定外だった。

ドクター傾向・旧帝大出身60歳以上

やはりスパークレーバーだ!同じ事を決して2回言わない、患者の言わんとすることが瞬時にわかる、常に2手以上先の話をする、残念ながらインフォームドコンセントという言葉を知らない。

こんな医師と最初に出会ったのは、小学生の時。アタマいいなぁというのが最初に思ったこと、思い返すとそれまでに出会った大人の中で一番アタマがいい人間だったに違いない。しかし、診療所を開設するその医師は近所では藪と言われていた。父の同僚の大酒呑みがたまたま近所に住んでいて、酔って帰る途上「この藪医者出てこい!」と自宅併設の診療所の前で何度も怒鳴ったという話もあった。
 先生は、おぼつかない子供の説明でも常に瞬時に把握してくれてラクだった。一方、ぼそぼそと独り言のような説明を聞きのがすまいと必死になった。また先生の回転が速いのでついて行くのに集中を要し、診察後の待合い室で衰弱と同時に先生より自分のアタマが悪いとがっくりしたものだった。
 寒い冬の日に、脇のリンパが痛いと言うと、ストーブで自らの手を暖めてから触診した。言葉は少なく、ぶっきらぼうでインフォームドコンセントどころではないが、思い返すと今どきの医師にはない暖かな患者への配慮があった。
 藪と言われていたその医師が旧帝大出身だとわかったのは何年も後だった。それは中学生の時、胃痛で奥のベッドに横になり点滴をしている時に、足下にある汚い本棚の一番下につぶれた同窓会名簿を見つけた。名簿には旧帝大の名前が刻まれていた。そして、それがわかって間もなく父の同僚の大酒呑みは、歩道で亡くなっているのが、朝の散歩中の人に発見された。前の晩、大酒呑みは、仕事帰りに私の同級生の親がやっていた焼き鳥屋の屋台でいつものように大酒を呑み、帰宅途中に倒れたようだ。一晩中藪と怒鳴った罰が当たったのか、大酒呑みはまだ40半ばだった。先生は、その人に深酒も注意していたに違いない。

2007年11月21日水曜日

出身校別医師の傾向

残念ながら対策はありませんひたすら平身低頭で崇めるのみ

2007年11月20日火曜日

ドクターに喝

オガワ君!血液検査の結果の紙くれよ。今時、ただ良くなってますとか悪いですねなんてファジーなことだけ言う医者がいるか!CRPは一体いくつなんだ数値を教えろ!

2007年11月16日金曜日

おもしろナース

高齢男性患者;「おーい」「おーい」
ノンベェふて腐れ女性看護師;「なーに?」
高齢男性患者;「喉かわいてしょうがねえんだよ」「ビール出してくれよ」
ノンベェふて腐れ女性看護師;「ここは病院だよ、そんなもんあるわけないだろ!」
「そんなもんあったらこっちが飲んでるよ」

2007年11月13日火曜日

おもしろ話1(8月の病棟)

8月の病棟はうすら怖かった。病気が重く、しばらく病室から出ることがなかったので病棟の様子はわからなくなっていた。どうやら隣のベッドには新入りが。ベッドをぐるりと囲むカーテンの隙間から顔を覗かせたその老女にぎょっとした。老女は小柄で病気も手伝ってか、力無く立つ姿は優に70を越えているように見える。褐色の顔で「よろしくお願いします」とうすら笑った口元には前歯がない。白髪は全くないが、妙に黒くて少ない髪が頭皮からだらっと肩まで垂れ下がっていた。まるで日本画の掛け軸から抜け出てきた幽霊だ。
 ある夜トイレによたよたと歩いて行った。T大学病院の建物は古く、病棟はユニット式ではないので、トイレは病棟に一カ所だけだ。暗い廊下を歩いていると今度はこなき爺の大きい版だ。眼帯、刈りあげた断髪、うすら笑っていて前歯が一本だけ見えた。男のような女なのか、男なのかもよくわからない。
 女子トイレの入り口で鉢合わせになった女はムーミンに出てくるスナプキンをのっぽにした感じだ。弾むようにふんわりふんわり出てきたので危うくぶつかりそうになった。しばらく歩けなかった間に病棟はなんだか妙な感じだなぁと便器に座ってため息が出た。そうかお盆かぁ。トイレの扉を開けて床にへばりついているうんこや、たれ散ったおしっこを踏まないように慎重に洗面台まで足を運び、手を洗い顔を上げた。
 すると今度鏡に映ったのは、ばさっと伸びきった獅子のように長く多い髪の毛、むくんだ瞼の青い顔、わぁっ・・・・・思わず声が出そうになった、まさに妖怪。それは紛れもなく自分だった。
 

おもしろ話・はじめに

ストレスだらけの入院・通院生活の中にもおもしろい事は起こるもの。珠玉おもしろ話を!

2007年11月12日月曜日

悪魔の看護師1(ノロウイルスに感染して)

なんとノロウイルスにかかっちゃった。そろそろ退院のはずだったのに。院内感染だなきっと、病院側の説明はないけど。個室に入っているのになんで感染しちゃったのか。一日中ひどい下痢。熱も39度だからもうへとへと。そんな2日目だったかに、看護師にアイスノンをむしりとられてしまった・・・・理由は感染者に病院のアイスノンは貸せないと。ひえぴた買ってつけなさいと。鬼か悪魔か。そもそもこっっちは被害者だぞ!ノロウイルスにかかりたくて入院したんじゃない。
後でわかったこと、病院内の感染マニュアルにひえぴた対応はないそうで、一人の看護師の思いつき?だったよう。個室には冷蔵庫もあるから、その冷蔵庫で病院のアイスノンを冷やし、後で消毒することで良かったらしい。

悪魔の看護師・プロローグ

白衣の天使というけれど、病棟に3人いたら御の字!悪魔の方が多いいよ実際は。もっとも20代、30代の独身のイケメン患者には、悪魔看護師達も天使ぶってエセ天使にへんしーん

こんな医者1

眼科研修医2人のお話。プレドニンを服用しているので、眼科にかかりました。プレドニンの副作用は数々あれど、白内障、緑内障は知られた副作用。特に白内障は。たまたま教授の初診にあたりました。教授は、温厚そうなジェントルマン、その脇に電信柱のように突っ立つ研修医が2人。教授が静かに研修医に尋ねました「ステロイドの眼科における、副作用は何ですか?」
 電信柱2本は頭を少しかしげたきり言葉がでません。しーんと数分時間が流れました。2人の研修医の顔は赤くなり困った様子です。堪えきれず私が「白内障と緑内障です」と代わって答えました。教授はほほえみながら「患者さんが知っていましたね」と静かに。一体何を教わってきたの♪私だってわたしだって 疲れるわ!(だって病人だもん)
医学部6年間何を!国家試験はどうして受かったの?