13とは2013年なのか?だとしたら私への未来からの贈り物。
それはまた、冷凍庫から出てきたモノ。
牛挽肉の一塊。
13.7.7製造13.7.8消費期限のシールが付いている。
意味がわからずに、しばらく時間が止まったようになってしまった。
未来からの贈り物でもなんでもない。過去の遺産だ。
記憶をたどれば、平成13年7月7日に私はここに住んでいなかったか、引っ越して来た日だ。
この小さな塊を、線路の向こう側の木造アパートから、引っ越し屋さんのトラックに乗せて運んだのか。ため息がでるほどのしみったれぶりだ。さすがに今は、それを食べる勇気がない。
引っ越し記念品だと思うとまた捨てられなくなる。引っ越しの並々ならぬ思い出が沸いてきて、もう捨てられない。職場の机の引き出しの中にはいつも胃薬の瓶が3つ並び、終電に駅の階段を駆け上がり、毎日毎日ゆで卵とウインナーだけのおかずの弁当を寝ぼけ眼で詰めて、気が付くと洗顔フォームで歯を磨いていた。妙な味とひどい泡に「げっ」となった。昨日と今日の区別がつかないくらい働いた。アパートの階段をころげるように降りたら、ヒールの高さが右足と左足で違っていておまけに靴自体の色まで違っていたり。飲めない酒を飲んでこらえて家でゲロを吐いて・・・涙涙のサラリーウーマン時代にやっと手に入れた今の住まい。
ここは思い切って決断しないと新しい年は迎えられないだろう。
今宵も、遅ればせながらの「断捨離」です。
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