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2011年1月28日金曜日

入院心得3

 病棟ごとに看護師のカラーは違うものである。
 従って、前回入院した時、看護師さん達がわりと親切だったから、今回もと思うのは大きな間違いである。
 前回は消化器で、今回は整形というように、かかる科が異なる場合は、大抵病棟も異なる。各病棟は、師長や主任といった看護要員のトップや実践部隊の指揮官の色に染まるものだ。白衣の天使の組織もあれ?ば、ぐーたらナースの部隊だってあるのだ。

2011年1月1日土曜日

ぐーたらナース5

 隣のベッドの原さんは、毎日食事が摂れないようだった。2人部屋で私が入院した時、すでに原さんはいた。最初は言葉を交わしたけれど、日に日に衰えて行くようだった。そして、隣からため息だけが聞こえてくるようになって、数日すると、原さんは「トイレまでとても歩けそうにないわ」と弱々しいく言った。私が、ナースコールで看護師さんを呼んで付き添ってもらうように言うと、原さんはナースコールを押したようだった。
 すると、やってきたのは、おそ松副師長(ぐーたらナース4)だった。おそ松副師長は、原さんの身体を支えるでもなければ、手を取るでもなく、よろめいた原さんは、壁をつたいながら、スリッパをひきずって、恐るおそるという感じで病室を出た。その後、原さんは、なかなか戻ってこなかった。どうしたのだろうと心配していると、賑やかな人の声とともに原さんが戻ってきたが、原さんは車椅子に乗っていた。そしてなんと、驚いたことに、その車椅子を押しているのは、パジャマ姿の患者達だ。トイレの前で倒れているのを、他の患者が見つけ、車椅子を探し、患者3人でなんとか車椅子に乗せて来たというのだ。
 おそ松副師長は、原さんをトイレに入れた後、いなくなり、用を済まして出ようとした原さんは、ドアを開けてそのまま倒れてしまったらしい。トイレの隣は、ナースステーションだ。しかも、ナースステーションとトイレはつながっている。一体ナース様達は何をしていたのだろう。(登場人物の名前は全て仮名です)