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2017年6月16日金曜日

ドラキュラが見る風景



今週は、
北海道で暮らす多忙な友人が、
21時間も家の中に篭ったままのドラキュラに、
美しい写真を送り続けてくれました。
緑の木立の隙間を埋めるように垂れて輝くキングサリの花や、
紫色のビー玉を集めたような庭のルピナス、
群れ咲くピンクのなでしこの花々。
カレンダーを切り取ったような、
どこまでも続く青い空と、格好の良い緑の樹木とそれを支える広大な大地。
家の窓を開けて、そんな景色が見えるなんて信じられない世界だ。
ドラキュラの家の窓のカーテンを開ければ、
太陽光を完璧に防いでくれているカビだらけの完全遮光布が広がっている。
そんな写真を送るのは何だから、
金曜日の東京の夜らしい絵を贈りましょう。

2017年6月15日木曜日

真夜中のファミレス



ドラキュラは、
辛い季節を迎えた。
太陽の光が夜の7時でも街に降りて、
夜中の3時半には、
再び街の空気に忍び込んでくるものだから。
午前0時を回るとき、
何度も自問自答する。
それでも行くのか。
朝日が突き刺さる時刻は早い。
それでも行くのか。
昼間の通院は、
夜の爆睡をもたらした。
気がつけば、草木も眠る丑三つ時だ。
行くのか。
止めるのか。
正味一時間居られるかどうかだ。
あれこれと食い散らかすことはできない。
それでも行くのか。


決断した。
通院のストレスを払拭したくて、思い切って出かけた。
この2ヶ月ばかりは、0時を回ってから、ジョナサンに行くことはなくなった。
時間を気にしては、寛ぐことができないから。



今宵は一本勝負だ。
マグロとアボガドのサラダごはん。
マグロとアボガドは言わずと知れたコンビだ。
レタスを外してもらっても、なお美しいお皿に見とれて、
夜中の常連女に気がつかなかった。
少し先に、常連女がいた。
冬の間、毎日黒いセーターを着ていた常連女は、
夏も黒かった。
時に電車の始発時刻まで居る黒い女は、
真夜中の女なので、夜の早い時間に足を運ぶようになってからは、あまり見ることがなかった。
黒いけれど、
影のない健康的な感じの中年女だ。
看護師長と勝手に名付けている。
実際は、看護副師長かと推察している。

看護師長には珍しく連れがいるのか、女と喋っている。
衝立で、連れの女は見られない。
二人の会話を聞いている暇はない。
食べて、飲んだら即刻退散だ。
「男に自信もたせちゃダメよ。」
師長が言った。
どうやら人生の重苦しい話をしているようだ。
通院で疲れた身体と心には、薬にもならない話だ。
時刻も気になって、話は染み入って来ない。
「明日は、ここは掃除でお休みよ。」という師長の言葉だけが、
心に響いた。
傘をさして歩いた夜道の先に、
清掃のため休業の札が立っていたことがある。
月夜の晩だったこともある。
その時のドラキュラの落胆がどんなものであったか。
熟女二人の会話から、今夜はそれを味わわずに済んだ。


熟女二人。
そう、連れの女だと思われた会話の相手は、
もう一人の別の常連女だった。
若い頃、黒の網タイツを履いて踊っていたふうな、
元ダンサーという感じの。
元ダンサーは、想像どおり、東北訛りだった。
元ダンサーだったかどうかはわからない。




2017年6月12日月曜日

月曜日を迎えるということ



無口という病気の良人が、
山椒のように辛い一言を放った。
「定期が切れたから、もう会社に行かない。 」
置地廣場

8万円の定期代が、
会社までの道のりの長さを語っている。 
そう言われても、まいっちゃうな。
青山フラワーマーケット

今日の東京の最高気温は24度、最低気温は18度、
曇り時々晴れの予報です。
雨が降らなくても、
憂鬱は晴れないもの、月曜日という日は。



2017年6月11日日曜日

男子バレーボール、スロベニアに勝利で涙

青山フラワーマーケット

白いユニフォームの日本が、
スロベニアに勝ち切ったとき、
泣いてしまった。
男子のバレーボールの試合で、
涙したのは、北京五輪の出場権を獲得したとき以来だ。
その時は、私は少なくともドラキュラではなかった。
あれから9年もの時が流れて、
男子バレーボールで感動の試合を見ることができた。


しかし、ドラキュラとなっている今は、
夏の夜の7時から始まる試合開始と
時を同じくして、用事を済ませなければならなくなっている。
第一セットの途中で、
渋々クリーニング屋さんへ向かった。
夜道を歩くこと15分、
気になるバレーボールの試合、
ぼやけた月もボールに見えた。
お店に到着して、預けてある洋服を探してもらっていると、
時折聞こえるホイッスルの音と歓声。
まさか、今時バレーボールの衛生放送を観る人はそうはいないであろう。
荷造りをしてもらっている間、
思い切って女店主に尋ねると
「そうよ。バレーボール観てるの!」
0歳の時から、通っているクリーニング屋さんの店主が、
バレーボールファンだったとは知らなかった。
クリーニング屋さんの奥の部屋から聞こえ続ける歓声に、
ご飯を食べに行く予定を変更して帰宅して試合観戦とした。

観戦再開となったスロバニアとの試合は、
日本が勝機を握りながらもフルセットに持ち込まれて、
スロベニアがマッチポイントを握った。
もはやここまでと思った。
ところが、強心臓の柳田選手が、サービスエースを重ねて、ジュースに持ち込んだ。
そして勝ち切ったのだ。
リベロの鶴田選手もリバウンドをよくフォローしていたし、
山田選手も高いブロックを利用したアタックが巧みだった。
試合終了後に、
朝食兼昼食を食べた。
家族亭で九州野菜と玄界灘のヒラマサの天丼と
丼大のかやくご飯。
感動の試合を観ると、
お腹が空くのだ。
日本開催のワールドリーグ第2週が、地上波で放送されないのがバレーボールの不人気を物語っている。
けれど、ファンがいるのも確かなのだ。
クリーニング屋さんの店主にも驚いたけれど、
 今、お世話になっているヘルパーさん3人も学生時代バレーボールをやっていたので、バレーファンだ。
3人のうち2人はウイングスパイカーだったらしい。
なるほど、私よりはるかに長身だ。
今夜は、韓国戦です。
応援しましょう!

2017年6月9日金曜日

ある女



青春のあるひと時を
一緒に濃く過ごした女がいる。
ダリアのような女だった。
時々、今どうしているかと思うことがある。
つい最近、フェイスブックに彼女を発見した。
名門○○高校卒業と自己紹介している。
相変わらずだ。
自らの出身校を自ら名門と言う。
教室の窓から海が見えたと言っていた彼女の出た高校が、
名門なら、ほとんどの高校は名門だ。
顔は、学生時代と変わらなかった。
学生時代の写真を載せているのかもしれないけれど。
酒を飲めば底なしで、
ビールでも日本酒でもウイスキーでもなんでも飲んだ。
肴は決まってホッケだった。
置地廣場
 めちゃくちゃな女だったけれど、
「自分がされて嫌なことは人にしない」がモットーで、
吐き出す言葉は、鋭くて、
その言葉の数々は今でも最もだと思う。


もう随分前になるけれど、
人づてに、
私と連絡を取りたがっていると聞いた。


お互いに知り過ぎたと言うことがある。
夜の街のどこかで、
すれ違ったとしても、
私はサングラスを外すことはないだろう。



2017年6月7日水曜日

豊洲か築地か



 究極の選択だ。
豊洲では、今年1月の9回目の地下水調査で、環境基準の最大79倍のベンゼンを公表して以来、3月の調査でも基準の100倍のベンゼンが検出されたほか、シアン化合物、ヒ素、水銀、六価クロム、カドミウムが検出されている。
これらは、将来的にも「無害化」が確実になされる保証はない。
  一方の築地でも、敷地の土壌からベンゼンのほか、 先月の調査で、土壌汚染対策法の基準値を超える、鉛、ヒ素、水銀、六価クロム、フッ素が検出された。


 そして、この度、都民ファーストの代表に就いた小池都知事は、豊洲とも築地とも結論を出していない。
都民ファーストは、 豊洲か築地かについては、明らかにしておらず、小池都知事に従うとしている。
都議会議員選挙まで1ヶ月を切る中で、支持政党のない多くの浮動票を獲得するための結論先延ばしではなかろうか。
 豊洲市場は、汚染水対策のほかに、年間で92億円の赤字が発生する。減価償却費を除いても年間21億円の赤字をどこぞから補填し続けなけらばならない。都民へのしわ寄せが十分に考えられる。
知事特命の市場問題プロジェクトチームは、一昨日報告書案を策定した。豊洲移転と築地再整備の両論併記となった。
 卸売市場の本来的な機能が 縮小していく中で、新たな市場の役割を描いた点は評価できるけれど、知事が報告書案のとおり築地も存続する決断をするとは限らない。
  豊洲市場には、これまで建設費に2744億円、土壌対策に860億円、用地取得に1859億円、総額で約6000億円の費用がかかっている。
卸売市場取引が減少する中で、莫大な費用を投じてしまっている。
さらに、開業すれば毎年100億近い赤字が生まれると言う。
今更ながらになんともお粗末な事業だ。

2017年6月5日月曜日

加計学園へ天下りの事実 #加計問題



 首相の腹心の友が理事長を務める加計学園の獣医学部新設が認められた件で、当時内閣参与に就いていた人物が計画段階で、
文科省次官と面会していたと言う。
前次官は、内閣参与であった木曽氏から「 獣医学部の件でよろしく。」と言われたとしている。
木曽氏は、時間や場所は覚えていないとしながらも、意見交換などはしていると認めている。
しかし、総理の指示は否定し、巨大な忖度の塊だと思うと語っている。

当時内閣官房参与であった木曽氏は、
現在、加計学園の理事であり、加計学園の運営する千葉科学大の学長である。
また、木曽氏は、文科省のOBでもある。
大方の国民の想像どおり、首相の友人の経営する加計学園と霞ヶ関、官邸との関係が深いことが明らかになった。
内閣官房参与はいわば首相の側近だ。
今も、学園の理事であり学長である人物が、首相の指示があったとしても、そうは口が裂けても言えまい。
 また、現在の官房副長官も加計学園の経営する大学の客員教授として名を連ね、過去落選中には、客員教授として報酬も得ていたと言う。
 加計学園は、関連法人まで含めると大学を6校 、専門学校8校、高等学校5校の他、幼稚園から中学、特別養護老人ホームまで30以上の学校、施設等を運営している巨大な組織だ。
霞ヶ関OBや政治家を受け入れて、うまくやって行きたいと思う側と、退官後や浪人中の行き先にしたいと思う側の利害が一致していると見るのは、偏見だろうか。



類似する「森友問題」では、
あってしかるべきとされた国有地の売却の交渉記録のデータが、
財務省のシステム更新に伴い消去されてしまった。
真実は、どれも闇の中に消えて行くのだろうか。

2017年6月4日日曜日

第14節 柏が浦和に勝利



日本代表に初選出された
柏のキーパー中村航輔選手が、
ファインセーブを重ねるたびに、
ホームの黄色いサポーターが、
温かい声援を贈っているのが、
なんだかとてもいい感じだった。
会場に居たわけではないけれどね。



その若きキーパーが無失点で浦和を抑えて、1対0で柏が勝利した。
おめでとう。

半年ぶりに断捨離

La Maison ensoleille table

断捨離のご褒美は、
チェリーのタルトだ。
前回はいつ断捨離したであろう。
ブログを振り返ると、最後の断捨離は昨年の暮だ。
黄色信号の灯っていた、
いわゆるローファーと言われる靴だ。
20年前の丁度今時分、
8歳の時に買ったものだ。
あまり履かずに箱に入れたまま放置していたら、
カビが生えていた。
惜しくて、惜しくて何度となく除菌ペーパーでカビを拭き取っていた。
ついに根負けだ。
私は、カビに負けた。
「もういいや」
玉手箱じゃあるまいし、靴の箱の蓋を開けて、
私はそう言った。


しかし、半年も断捨離していないことは、問題だな。
一日一つが、一ヶ月に一つになって、ついに半年に一つだ。
この調子だとあと一つ断捨離して、お正月だ。


なんとか断捨離心を奮い立たさねば。


今日の東京の最高気温は25度、最低気温は17度、
晴れ時々曇りの予報です。
だんだんじめっとする季節なので、
また断捨離するつもりです。

2017年6月3日土曜日

22時、金曜日のファミレス



デブの隣に座った。
デブ専だから。
既にとんかつを食べた夜だった。
私の食欲は行くあてもなく、また暴走し始めている。
カシスソルベだけと心に誓って入店したジョナサン。
大きな蜂蜜の瓶に
持ち手を付けたようなグラスに
マンゴースムージーが、
デブに運ばれてきた。
クリーム色のそれは、400ミリはあるであろう大容量だ。
デブは、ズーいズーイとあっという間に飲み干してしまった。
デブは、出張の帰りか、
ノーネクタイのクールビス姿の脇に
人の半身ほどの大きなバッグを置いていた。
スムージーの前に何かガッツリしたものを食べたに違いない。
スムージーは食後のお楽しみだと推察した。
デブとは、そういうものだ。
優しそうな顔のデブは、
私がチラチラ見ても、嫌な顔はしなかった。
しかし、巨大な瓶のようなグラスの底に何もなくなったことを確かめると、伝票を持って出て行ってしまった。
デブが出て行くと、
デブの隣の席にいた女二人も席を立った。
一人の深緑の洋服を着た女が、立ち上がるとかなりビッグだった。
眼前に山が迫って来た感じだった。
対して、連れの女は針のように細かった。
棒ではなく針にように見えたのは、ビッグな女と比べたからだろうか。
女二人の後には、
直ぐにカップルが案内されてきた。
25、6の女と34、5歳の男だ。
男が女に食べたいものを聞いて、注文していた。
大して美人でもなく、ブスでもなく、
おしゃれでもないけれど、ダサくもなく、
そこそこモテるタイプかもしれない女だった。
女の前に赤いサングリアが置かれた。
グラスの縁に黄色いレモンが刺してあって、赤と黄色がとても綺麗だった。
二人の間には大きなピザが置かれた。
女は、すぐさまサングリアのおかわりを注文した。
男は常に女を気遣っていた。
女は、お構えなしに、飲みたいものを飲んで、
食いたいものをただ食っているだけに見えた。


ふと気がつくと、
向こうのテーブルに常連のメガネ女が座っていた。
ナイフを動かして、
せっせと口に運んでいる。
ははーん、今夜はハンバーグだな。
メガネ女と私は、何度となく同じ時を
ファミレスという同じ空間で過ごしている。
時に隣になることもあるけれど、
大抵は向かいの離れたテーブルだ。
そして、私はシーズンメニューの食事を選ぶけれど、
メガネ女は、定番メニューを選んでいる。
共通項は、大食でデブということだ。
メガネ女も必ず何品か食べているのだ。
大食いがデブというのは自然なことだ。
隣のデブ男の後には、
痩せ女が既に席についている。
慣れた様子でオーダーしていると思ったら、
大きなアメリカ産のビーフステーキを、
ギコギコとナイフで切りながら、パクパク食べていた。
大食なのに痩せか、と考えていると、
メガネ女の隣の長く居たカップルが出て行った。
金曜の22時のファミレスは、
高速道路のパーキングエリアのように
人が目まぐるしく入れ替わる。
 幕が下りることのない劇場を後にすべく、
立ち上がると、
メガネ女の前には、
ハンバーグの皿の他にもう一枚の大きな皿があった。
海の浅瀬のように汁だけが静かに残っていた。
ハンバーグの他に一体何を食べたのだろう、メガネ女。
扉を出ると、
若い頃、黒い網タイツで踊るダンサーだったという感じの60代半ばの常連女が入って行った。


ジョナサンのトイレに、待望のピュアレットがつきました。
50回ぐらいかしら、
アンケートに要望を書いた甲斐がありました。